どうして音がするの??
カイロプラクティックと聞くと、“ボキボキッ”と音を鳴らされるといったイメージがあるようです。また、そのイメージが強すぎて、“カイロプラクティック=怖い”という固定観念ができあがってしまい、カイロプラクティック治療を躊躇している方もいるでしょう。ここでは、その怖いとされている“音”について説明したいと思います。
単刀直入に言うと、あの“音”の正体は、関節の中にできた気泡が弾けた音なのです。
人間の関節は周りの組織によって包まれ、その中は“滑液”という、関節の動きを滑らかにする潤滑油の役割をする液体で満たされています。水で満たされたペットボトルを振ると気泡ができるのと同じように、関節が動くことで関節内に気泡が生じます。気泡が大きければ、弾ける時にはそれだけ大きな音がしますし、また気泡が複数あれば、複数の弾ける音が聞こえることになります。一方、気泡がなければ音もしません。
ですから、大きな音がしたからといって、骨がすごく動いたというわけではないのです。逆に音がしなかったからといって、状態が何も変わらないというわけでもありません。
骨ってずれるの??
私たちカイロプラクターからの説明で「骨がずれている」と言われた、あるいは聞いたことがあるという方は少なくないかもしれません。整形外科などで撮ったレントゲン写真で、真っ直ぐだったり曲がってたりする背骨の中で少しだけ左右にずれたように写っている骨を見たことがある人もいるかと思います。
本来、骨がずれることはありません。
ずれるはずのないものがずれるために、体調不良や症状が起こるのです。
骨と骨はそれぞれが関節で繋がっています。開き戸のドアを例に例えると分かりやすいかもしれません。開き戸の場合、壁と扉を結び付けている「蝶つがい」があり、この蝶つがいがしっかりしているからこそ、ドアの開閉がスムーズにできるのです。逆に、蝶つがいが少しでもずれてしまうと、開閉が上手くいかなくなったり、音がするようになったり、ひどくなるとドアが傾いてしまったりしてしまいます。
人間の身体はもう少し複雑ですが、この「蝶つがい」が人間の関節に相当します。ですから、骨がずれることで関節の動きが悪くなり、動く範囲が狭くなったり、無理をすると痛みを伴ったりするのです。
「ずれる」といっても、1ミリにも満たないほんのコンマ数ミリ単位のことで、ミリ単位でずれるケースはそう多くはありません。「そんなちょっとのことで?」と思われるかもしれませんが、例えば指先に刺さった小さいトゲを思い浮かべてみてください。1ミリにも満たない極小のトゲでも刺さったままにしているととても気になります。
トゲと同様に、我慢することなく、早めのカイロプラクティック施術をお勧めします。