カイロプラクティックとは・・・
カイロプラクティックは1885年、アメリカ・アイオワ州ダベンポートにて始まりました。創始者であるD.D.パーマーが使用人の背骨が歪んでいることに気付き、それを矯正したところ、使用人の体調が改善したことがきっかけと言われています。そして2年後の1887年にはパーマー・カイロプラクティックスクールが設立されました。
その後、既に確立していた医学界からの弾圧や法廷闘争などにも耐え抜きながらカイロプラクティックは全米中に広まりました。1913年にはオクラホマ州で医療行為として法制化され、それを皮切りに他の州でも法制化が進み、1974年ルイジアナ州での法制化をもって、カイロプラクティックはアメリカ全州で認められた医療として確立したのです。
現在、カイロプラクティックは世界的に普及し、法制化された国も数多くあります。また、プロのスポーツチームやオリンピックのアスリート達と専属契約を結ぶなど、最高のパフォーマンスを実現するためのコンディション作りにも一役買っています。
ちなみに、カイロプラクティックとは、ギリシャ語で「手」を意味する"cheir"と、「技量」を意味する"practikos"を合わせた合成語です。
カイロプラクティックの理論
カイロプラクティックは「哲学(Philosophy)」「科学(science)」「技術(art)」の3要素から構成されています。人間には誰しもが持ち備えている生命力があり、そこから生み出される自然治癒力が神経という伝導経路を介して全身に行き渡ります。
神経は主に知覚・運動・自律の各神経系に分類され、それぞれが背骨(脊柱)の中を走る脊髄から枝分かれして全身に張り巡らされることで、脳からの信号が全身に伝えることができるのです。この神経の伝導が何かしらの原因で障害されると、痛みを感じたり、うまく動かすことができなくなったり、また内臓にも異常をきたしたりしてしまいます。これらの原因となる要因のことを、私たちはサブラクセーションと呼んでいます。
カイロプラクティックは筋肉と骨格そして神経の3つの関係に注目し、手技による矯正(アジャストメント)によってサブラクセーションを取り除き、神経の伝達を正常化させることで痛みを消失させ、身体の不調を回復させます。
サブラクセーション(Subluxation)
サブラクセーションとは、「あらゆる疾患や病気・不調の原因となりうるもの」として定義され、特に「骨格構造の関節機能異常」をサブラクセーションと呼んでいます。
サブラクセーションは身体に対して有害な刺激として働き、その存在する部位では神経の伝達が障害されています。神経系を介して影響が広がり、そのため症状のある部位と障害のある部位が一致しないことも少なくありません。
カイロプラクターの仕事は、まずサブラクセーションの部位を特定し、その部位に適切なアジャストメントを施すことによりサブラクセーションを取り除くことです。