施術の基本方針

 

一般的に、カイロプラクティックの施術はインテンシブ・ケア、リハビリテーション、そしてメンテナンスの3段階に分けて行われます。

 

インテンシブ・ケア(Intensive Care)


直訳すると「集中治療期」となり、まずは痛みを取り去るためのカイロプラクティックの施術を集中的に行います。

けが等の外傷と違い、見ただけでは痛みの原因となる場所がはっきりと分かりません。カイロプラクティックでは、まず原因と考えられる場所を特定し、説明します。次に、症状に対して最も適切と思われる施術の頻度と期間を提供します。

姿勢の悪さなどを初め、原因は生活習慣の中で時間をかけて積み重ねられて生じたものがほとんどです。なので、カイロプラクティックの施術を1度受けたからといって元々の状態を取り戻すとは考えにくいでしょう。受けた直後は良いですが、生活環境が変わらなければ、すぐに悪い状態に戻ってしまいます。ですから、この時期は間隔をなるべく空けずに通われることで、より早い回復が見込まれます。

リハビリテーション・ケア(Rehabilitation Care)


いわゆる「リハビリ」であり、痛みが和らいだ後の身体を健康な状態に戻すこと、またその状態を維持できるだけの機能を回復させることが目的となります。

原因を取り除いた後の神経機能の回復、必要な筋力の強化、そして身体のバランス調整を行います。また、家庭でできる無理のないエクササイズも紹介します。エクササイズは状態に合わせて処方しますので、確実に行うようにして下さい。

これらによって、身体はより完全なる状態へ導かれていくことでしょう。

メンテナンス・ケア(Maintenance Care)


健康状態を取り戻した後、時間をおいて定期的に状態を確認するものです。「定期検診」と考えると分かりやすいかもしれません。

最も考えなくてはいけないことは再発の防止と予防です。せっかくの良い状態も、生活の中で知らず知らずのうちに無理がかかっていることがあります。そのまま放っておくと、ある日突然、痛みが襲ってくるかもしれません。「ギックリ腰」がその代表格と言えるでしょう。

そうした最悪の状態を防ぐためにも、定期的なカイロプラクティック治療が必要なのです。